NECモバイルPOSを導入して、店舗のレジまわりは軽くなったはずです。ところが本部の朝は変わっていない——店舗ごとに数字を集めて、エクセルに貼り直す作業だけが残っている。このページは、その最後の手作業をなくす話です。
レジは新しくなったのに、本部だけが手作業のままです
レジを替えても残る本部の手作業
店舗は軽く、本部は手作業のまま
- 店舗の会計と締めは楽になる
- 本部は店ごとに数字を書き出す
- 勤怠・仕入を転記し、未締めを確認する
本部の集計まで自動でつなぐ
- NECモバイルPOSの取引データを取得
- 勤怠・仕入を同じ営業日にそろえる
- 翌朝には全店が一枚に並ぶ
POS入れ替えで軽くなる店舗の作業と、本部に残る集計作業は別の工程です。
POSを入れ替えると、店舗側の作業はたしかに減ります。会計が速くなり、締めも楽になります。ところが本部の仕事は、POSを入れ替えても減りません。
本部が全店の昨日を知るまでにやっているのは、店舗ごとに数字を書き出し、エクセルに貼って全店の表に組み直し、勤怠と仕入は別ファイルから転記し、締め忘れの店には電話をかける、という一連の作業です。これは店舗数に正比例して増えます。10店舗を超えたあたりから、静かに本部の固定費になります。
入れ替えで軽くなるのは、店舗の作業のほうです
これはNECモバイルPOSに限った話ではありません。POSレジは、店舗のレジ業務を正確に回すために作られた仕組みです。1店舗の1日を、正しく締めることに最適化されています。
本部とエリアマネージャーが見たいのは、これとは別の形をした数字です。
- 店舗を1つずつ開くのではなく、全店が1枚の表に並んでいる売上
- 予算に対していまどこまで来ているか
- 売上に、同じ日付の人件費と仕入が並んでいる形
- 月末の締めを待たずに、前日までが翌日には確定していること
この2つの形の差を、いまは人がエクセルで埋めています。POSの問題でも、担当者の能力の問題でもありません。店舗のための道具で本部の仕事をしようとしているところに、無理があるだけです。
NECモバイルPOSの取引データを、そのまま読みます
TEAL BIは、POSレジなどからのデータの「つなぎ」だけを引き受ける データ連携の仕組み を持っています。NECモバイルPOSは、この仕組みで本番稼働中の連携先です。いま実際に、毎日データが流れています。
店舗の運用は何も変えません。レジの打ち方も、締めの手順も、商品マスタの登録の仕方もそのままです。入れ替えたばかりの設定に、こちらから手を入れることもありません。元のコードは各社の正として持ったまま、集計用の共通の軸を別に持つ設計にしています。
数字が届くのは、翌日の朝です
前日ぶんは翌朝に確定
新しいレジをいつも通り使う
当日ぶんを追う操作はNECモバイルPOSに任せ、店舗の手順を増やしません
取引データを自動で取得
POSレジ・勤怠・仕入を、同じ営業日と共通の形へそろえます
全店を確定値で見る
月の途中でも、前営業日までの予算との差を本部で確認できます
当日ぶんを追うPOSの画面と、前営業日までを全店で比べる画面の役割を分けています。
当日の途中経過ではなく、前営業日までを確定した数字として比べます。
TEAL BIは前日締めです。営業が終わったあと夜間に取り込み、翌日には前日までの全店が、確定した状態で並びます。当日ぶんをその場で追う用途には向きません。そこは入れ替えたばかりのPOSの画面のほうが得意なので、役割を分けています。
それでも、「月末の締めを待って先月の結果を見る」のと比べると、打てる手がまったく変わります。月の途中で予算との差が見えるので、その月のうちに手を打てます。
操作に慣れていない時期ほど、ここが効きます
締め忘れ・開局し忘れ・日付をまたぐ営業は、店舗数が増えるほど避けられません。POSを入れ替えた直後は、とくに増えます。手順が変わったばかりで、店舗ごとに慣れの差が出るからです。「1店だけ売上がゼロ」「翌日に2日分」は、その時期にまとまって起きます。
TEAL BIが見ているのは、レジの締め操作ではなく取引データそのものが持つ営業日です。店舗の操作が抜けていても、本部の数字は営業日でそろいます。入れ替えの直後に、本部が店舗へ電話をかけて回るという工程が発生しません。
過去のデータは、見えているうちに取り込みます
過去が見えることと、取り込めることは別
過去のグラフが見える
- 傾向や集計結果は確認できる
- 元の取引データが残るとは限らない
残っているかを先に確認
- 取り込める形で保存されているか
- 入れ替え前のPOSも対象に確認
残っている範囲を取り込む
- 入れ替え前後を同じ物差しへ
- 予算や前年との比較に使う
管理画面のグラフだけで判断せず、分析へ使う元データが取り出せるうちに確認します。
これは早めにお伝えしておきたい点です。POS側の機種や契約によっては、元データの保持期間が1か月程度と短いものがあります。管理画面の上では過去分のグラフが見えていても、取り込める形の元データとしては、すでに残っていないというケースです。
この違いは、実際に取りに行くまで気づきにくいところです。「グラフが見えているから、あとから分析できる」と思っていたのに、いざ前年対比を出そうとしたら元データが無い——という形で表面化します。
TEAL BIでは、元データが残っていれば過去分も取り込みます。費用はいただきません。前年比較をお考えであれば、消える前に一度ご相談ください。いま何か月ぶんが取り出せる状態にあるのかは、構成をお聞きすればお答えできます。
入れ替えたあとの本部に、何が並ぶのか
全店が1枚に並ぶ
全店の売上が1枚に並びます。入れ替えの前と後で数字の作り方が変わらないので、そのまま前年と比べられます。予算に対する進捗も同じ画面に出るため、月末を待たずに「落ちている店」を見つけられます。
担当の4〜5店だけが並ぶ
エリアマネージャーの画面には、担当している店舗だけが並びます。店長には自分の店だけ、という設定もできます。店舗のグルーピングは3階層を企業側で自由に設定でき、異動でエリア編成が変わっても、設定を変えるだけで反映されます。見せ分けで料金は変わりません。
売上・人件費・仕入が、同じ日付で並ぶ
売上だけを見ても、利益は分かりません。TEAL BIは、NECモバイルPOSからの売上に加えて、勤怠システムからの労働時間、インフォマートからの納品データを同じ基盤に取り込みます。売上はPOS、人件費は勤怠、仕入は請求書——と別々のファイルを突き合わせる作業が不要になります。店舗別・日次でFL比率を確認できるのは、この3つが同じ日付でそろっているからです。
NECモバイルPOS以外のPOSが混ざっていても、同じです
入れ替え途中でも一つの画面へ
- 入れ替え前後を同じ基準で比較
- 商品販売明細を一つの画面で分析
- 全店の売上・労働時間・仕入を表示
POS入れ替えの完了を待たず、新旧が混在した状態から本部の数字を一つにできます。
業態追加やM&Aで、複数メーカーのPOSが社内に混在しているケースは珍しくありません。TEAL BIはNECモバイルPOSのほか、東芝テック・スマレジ・USENレジ・ポスタス(POS+)・ローズシステム・寺岡精工・funfo・Chompy(モバイルオーダー)と本番稼働中です。ステアリテール(FoodFrontia Pro)・グローリー・リブオン(宅配Evolution)・ダイニーは接続対応中です。
スマレジ・ローズシステム・NECモバイルPOS・東芝テックの4メーカーが混在したまま、商品販売明細の分析を1つの画面で見ている企業があります。入れ替えを段階的に進めている途中の会社ほど、この状態になります。入れ替えの完了を待たなくても、本部の数字は先に1つにできます。
入れ替えの途中で新旧が混ざっている場合の詳しい話は、その数字、店長会議で使えますか|POS混在のままで毎日確定する本部集計にまとめています。
掲載していないPOSレジも、多くの場合は連携できます。入れ替え前にお使いだった機種についても、まず機種名をお知らせください。ネットワークにつながっていない店舗は、CSVのアップロードで同じ集計に含めます。
よくある誤解
入れ替え後に生じる三つの誤解
POSを入れ替えたばかりなので、しばらく様子を見ます
待つあいだも本部の転記は続き、入れ替え前の元データは時間とともに取り出しにくくなります
POSメーカーの本部システムを使えば足ります
他メーカーの売上、勤怠の労働時間、仕入を同じ営業日に並べる工程は別に必要です
店舗数が少ないので、いまのやり方で回っています
店舗が増えるほど作業も増え、担当者が1人に固定されるため、その人が休んだ日に速報が止まります
「POSを入れ替えたばかりなので、しばらく様子を見ます」
様子を見ているあいだも、本部の転記作業は毎日発生します。そしてもう一つ、入れ替え前のPOSに入っていたデータは、時間が経つほど取り出しにくくなります。入れ替えの前後で数字を同じ物差しで比べたい場合ほど、早めに手を打っておく意味があります。TEAL BIは新旧が混在したままでも集計できるので、入れ替えの完了を待つ必要はありません。
「POSメーカーの本部システムを使えば足ります」
メーカーが提供する本部システムは、そのメーカーのPOSから出た売上を扱うためのものです。1社のPOSで統一されているあいだは、それで足ります。困るのはその先で、他メーカーのPOSが1台でも入った時点で集計が分かれます。加えて、勤怠の労働時間や仕入の納品データを同じ日付で並べるところまでは、通常は守備範囲の外です。本部が本当に見たいのは売上単体ではなく、売上・人件費・仕入がそろった形です。
「うちは店舗数が少ないので、いまのやり方で回っています」
回っているうちは、そのとおりです。問題は、この作業が店舗数に正比例して増えることと、担当者が1人に固定されやすいことです。その人が休んだ日に速報が止まる、という形で表面化します。直営12店舗の飲食企業では、店舗と本部のエクセル作業が1か月で106時間・金額にして20万円分削減されました。12店舗でこの数字です。
料金と、導入までの流れ
TEAL BIの料金は1店舗あたり月額8,000円(税抜)だけです。初期費用・導入費用・連携費用はいただいていません。このページで挙げた全店の日次集計も、人件費と仕入を並べた形も、過去データの取り込みも、すべてこの中に含まれます。詳細は料金ページをご覧ください。
導入の流れは、いま使っているPOSの構成と、勤怠・仕入のシステムをお聞きするところから始まります。NECモバイルPOSはすでに接続実績があるため、新規の開発は不要で、約1週間で稼働開始できます。期間を左右するのは主に、店舗側のネットワーク環境と店舗マスタの整備状況です。掲載していないシステムが混ざっている場合も多くは連携可能で、その際はメーカー様との打ち合わせのうえ新規の連携開発を行います。期間の目安は1か月程度で、いずれの場合も月額8,000円のままです。連携のための費用はいただきません。
いま使っている売上管理の仕組みを止める必要もありません。並行して動かしたまま、数字が一致することを確認してから切り替える——実際、ほとんどの企業がこの順序で進めています。1業態・数店舗から始める進め方をおすすめしています。
画面と機能をひととおりご覧になりたい場合は、サービス紹介資料(全10ページ)をご請求ください。フォームのご入力後、その場でダウンロードいただけます。
よくあるご質問
Q. NECモバイルPOSを止める必要はありますか?
ありません。そのままお使いいただきます。TEAL BIは、すでにPOSに記録されている取引データを読んで、本部が見る形に変換する仕組みです。レジの打ち方も締めの手順も、いまのままです。
Q. 過去のデータも取り込めますか?
元データが残っていれば取り込めます。費用はいただきません。ただしPOS側の機種や契約によっては、元データの保持期間が1か月程度と短いものがあります。管理画面上では過去分のグラフが見えていても、取り込める形の元データとしては残っていないケースです。前年比較をお考えであれば、データが消える前に早めにご相談ください。
Q. 当日の売上を、その日のうちに見られますか?
いいえ。TEAL BIは前日締めで、前日までの確定した数字を翌日にご覧いただく仕組みです。当日ぶんを追う用途は、いまお使いのPOSの画面がそのまま使えます。TEAL BIは月末を待たずに月中の予実を全店ぶん見るためのもの、とお考えください。
Q. 導入にはどれくらいの期間がかかりますか?
NECモバイルPOSは接続実績があるため新規の開発は不要で、約1週間で稼働開始できます。期間を左右するのは主に、店舗側のネットワーク環境と店舗マスタの整備状況です。
Q. 他メーカーのPOSと混在していますが、1つの画面にまとめられますか?
まとめられます。東芝テック・スマレジ・USENレジ・ポスタス・ローズシステム・寺岡精工・funfo・Chompy と本番稼働中です。実際に、スマレジ・ローズシステム・NECモバイルPOS・東芝テックの4メーカーが混在したまま運用されている例があります。POSを統一する必要はありません。
Q. 勤怠や仕入のデータも、同じ画面に並びますか?
見られます。POSの売上に加えて、勤怠システム(ジョブカン/King of Time/タッチオンタイム/SmartHR)からの労働時間、仕入システム(インフォマート)からの納品データを同じ基盤に取り込めます。これにより、店舗別・日次でFL比率を確認できるようになります。
Q. エリアマネージャーに、担当店舗だけを見せられますか?
できます。「自店舗」の画面では、その方の担当店舗だけが並びます。店舗のグルーピングは3階層を企業側で自由に設定・変更でき、担当者の異動でエリア編成が変わっても設定を変えるだけで画面に反映されます。見せ分けによって料金が変わることはありません。
TEAL BIについて
TEAL BIは、(株)ラックバッググループが提供する飲食企業向けの経営データ統合ダッシュボードです。複数メーカーのPOSレジ・勤怠・仕入の各データを自動連携し、統一フォーマットに変換したうえで、店舗別・日次でFL比率・確定原価率・人件費の着地見込みを可視化します。NECモバイルPOSは本番稼働中の連携先です。グループ代表自身が20年以上にわたって飲食店経営の現場に携わってきた経験から立ち上げた事業で、現場の経営者が本当に必要とする数字が実装されているのが特徴です。
店舗数・POSの構成・勤怠と仕入で使っているシステムをお知らせいただければ、連携の可否と、本部でどの数字が毎日そろうようになるかを具体的にお答えします。過去データが何か月ぶん取り出せる状態にあるかも、あわせてご案内します。
あわせてお読みください:
その数字、店長会議で使えますか:POS混在のままで毎日確定する本部集計
東芝テックのPOSデータをそのまま毎日集計する:多店舗の本部集計
スマレジで全店の売上を1画面にまとめる:多店舗飲食の本部集計
執筆:斉田 教継((株)ラックバッググループ / (株)ティールテクノロジーズ 代表取締役)
20年以上にわたり飲食企業の経営に携わる。(株)ラックバッググループが提供する飲食企業向けデータ統合ダッシュボード「TEAL BI」の事業を主導する。一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム データ標準化分科会長として、業界共通POS標準フォーマット基盤の構築を主導。




