スマレジで全店の売上を1画面にまとめる|多店舗飲食の本部集計

スマレジの管理画面を店舗ごとに1つずつ見に行く従来のやり方と、翌朝に全店が予算比で1枚に並び、落ちている店がすぐ分かるやり方を並べた比較図

スマレジはクラウドのPOSなので、本部にいながら店舗の売上を見ることができます。ところが店舗数が増えてくると、「見えている」のに「そろっていない」という状態が起きます。このページは、その差を埋める話です。

「見えている」と「そろっている」は、別のことです

数字が見えるだけで止まっていませんか

いまの状態

店ごとの数字は見えている

  • スマレジで店舗の売上を見る
  • 全店比較は書き出して貼り直す
  • 勤怠・仕入・予算は別の画面にある
TEAL BI

判断に使う形でそろっている

  • 全店を一枚に並べる
  • 売上・労働時間・仕入を同じ日付で表示
  • 予算との差を月の途中で確認

クラウドで見えることと、本部が比べられる形にそろっていることは別です。

図1:スマレジで店舗ごとの売上が見える状態と、本部が全店を同じ日付・同じ基準で比べられる状態の対比。

スマレジを使っている企業で、本部の方から聞くことが多いのはこういう話です。売上は見られる。ただし全店を横に並べた1枚がほしいときは、結局そこから書き出して、エクセルに貼り直している。

さらに、本部が判断に使いたいのは売上単体ではありません。人件費がいくらかかったのか、仕入がいくら入ったのか、予算に対してどこまで来ているのか。これらは、それぞれ別のシステムの中にあります。並べる作業は、毎朝、人がやっています。

POSは店舗の道具であって、本部の道具ではありません

これはスマレジに限った話ではありません。POSレジは、店舗のレジ業務を正確に回すために作られた仕組みです。1店舗の1日を正しく締めることに最適化されています。クラウドかどうかは、そこには関係ありません。

一方、本部とエリアマネージャーが見たいのは、まったく別の形をした数字です。

  • 全店を1枚の表に並べた売上(店舗を1つずつ見るのではなく)
  • 予算に対していまどこまで来ているか
  • 売上だけでなく、人件費と仕入を同じ日付で並べた形
  • 月末の締めを待たず、翌日には前日までが確定していること

この2つの形の差を埋めているのが、「本部の誰かがエクセルに転記している時間」です。店舗のための道具で本部の仕事をしようとしているところに、無理があるだけです。

スマレジの取引データを、そのまま読みます

TEAL BIは、POSレジなどからのデータの「つなぎ」だけを引き受ける データ連携の仕組み を持っています。スマレジは、この仕組みで本番稼働中の連携先です。いま実際に、毎日データが流れています。

店舗の運用は何も変えません。レジの打ち方も、締めの手順も、商品マスタの登録の仕方もそのままです。元のコードは各社の正として保持したまま、集計用の共通の軸を別に持つ設計にしています。店舗に新しい入力作業をお願いしないことを、設計の前提にしています。

数字が届くのは、翌日の朝です

前日ぶんは翌朝に確定

閉店まで

店舗はいつも通り

当日ぶんはスマレジの画面で確認し、レジの操作も変えません

夜間

前日ぶんを自動で取得

POSレジ・勤怠・仕入のデータを、共通の形へそろえます

翌朝

全店が一枚に並ぶ

前営業日までの売上・労働時間・仕入を確定した数字として表示します

当日ぶんを追う画面と、前営業日までを確定して比べる画面の役割を分けています。

当日のリアルタイム表示ではなく、前営業日までを本部で比較できる確定値にします。

図2:店舗の営業終了後、夜間の自動取得を経て、翌朝に前営業日までの全店がそろう流れ。

TEAL BIは前日締めです。営業が終わったあと夜間にデータを取り込み、翌日には前日までの全店の数字が、確定した状態で並びます。当日ぶんをリアルタイムに表示する仕組みではありません。ここは正直に書いておきます。

当日の売上を店舗ごとに追うのは、いまお使いのスマレジの画面が得意とするところです。TEAL BIが引き受けるのはその先、月末の締めを待たずに、月の途中で予算との差を全店ぶん見るところです。役割が違うので、両方を並行して使っていただいて構いません。

締め忘れや開局し忘れがあっても、営業日でそろいます

店舗数が増えるほど避けられないのが、締め忘れ・開局し忘れ・日付をまたぐ営業です。これが起きると日次の集計は簡単に狂います。「1店舗だけ売上がゼロ」「翌日に2日分が乗っている」という、あの現象です。

TEAL BIは、レジの締め操作ではなく取引データそのものが持つ営業日を見て集計します。そのため、店舗側の操作にミスがあっても、本部の数字は営業日ベースでそろいます。本部が店舗に電話して確認する、という工程がなくなります。速報の数字が毎朝そのまま使えるかどうかは、この一点で決まります。

「そろっている」状態の画面には、何が出るのか

本部の画面に三要素をそろえる

全店

一枚で比較する

  • 店舗を一つずつ開かない
  • 売上と予算との差を見る
  • 月の途中で外れた店を見つける
担当範囲

役割に合わせて絞る

  • 店長は自分の店
  • エリアマネージャーは担当店舗
  • 異動時は設定変更で反映
同じ日付

売上だけで終わらない

  • POSレジから売上
  • 勤怠から労働時間
  • 仕入から納品データ

全店比較、担当範囲、同じ日付の費用。この三つがそろって、本部の判断に使える画面になります。

図3:本文の画面説明にある、全店比較、役割ごとの担当範囲、売上・労働時間・仕入を同じ日付で見るという三つの要素。

全店が1枚に並ぶ

全店の売上が1つの画面に並びます。店舗を1つずつ見に行く必要はありません。前日までの数字が翌朝には確定しているので、月末を待たずに全店の状況を把握できます。予算に対する進捗も同じ画面に並ぶので、「達成しそうな店」と「落ちている店」をその場で比べられます。

担当の4〜5店だけが並ぶ

エリアマネージャーの画面には、その方の担当店舗だけが並びます。店長には自分の店だけ、という設定もできます。店舗のグルーピングは3階層を企業側で自由に設定・変更でき、担当者の異動でエリア編成が変わっても、設定を変えるだけで画面に反映されます。見せ分けによって料金が変わることはありません。

売上・人件費・仕入が、同じ日付で並ぶ

売上だけを見ても、利益は分かりません。TEAL BIは、スマレジからの売上に加えて、勤怠システムからの労働時間、インフォマートからの納品データを同じ基盤に取り込みます。売上はPOS、人件費は勤怠、仕入は請求書——と別々のファイルを突き合わせる作業が不要になります。店舗別・日次でFL比率を確認できるのは、この3つが同じ日付でそろっているからです。

スマレジ以外のPOSが混ざっていても、同じです

POSを統一せず本部の数字を統一する

スマレジ
東芝テック
ローズシステム
NECモバイルPOS
共通の軸元のコードを保ち、集計用の形へ統一
TEAL BI
  • 全店を同じ列で比較
  • 商品販売明細を一つの画面で分析
  • 売上・労働時間・仕入を同じ日付で表示

業態追加や会社統合でPOSが混在しても、店舗側のレジを入れ替える必要はありません。

図4:スマレジを含む異なるメーカーのPOSデータを共通の軸へそろえ、本部の一画面へまとめる構造。

業態追加やM&Aで、スマレジ以外のPOSが社内に混在しているケースは珍しくありません。TEAL BIはスマレジのほか、東芝テック・USENレジ・NECモバイルPOS・ポスタス(POS+)・ローズシステム・寺岡精工・funfo・Chompy(モバイルオーダー)と本番稼働中です。ステアリテール(FoodFrontia Pro)・グローリー・リブオン(宅配Evolution)・ダイニーは接続対応中です。

実際に、スマレジ・ローズシステム・NECモバイルPOS・東芝テックの4メーカーが混在したまま、商品販売明細の分析を1つの画面で見ている企業があります。メーカーが違っても、本部で見る画面は1つです。POSを統一しなくても、本部の数字は統一できます。

複数メーカーが混在している場合の詳しい話は、その数字、店長会議で使えますか|POS混在のままで毎日確定する本部集計にまとめています。

掲載していないPOSレジについても、多くの場合は連携可能です。ネットワークにつながっていない店舗も、CSVのアップロードで同じ集計対象に含められます。

よくある誤解

スマレジ集計の三つの誤解

クラウドPOSなので、本部からもう見えています

見える数字を書き出し、全店と他システムを並べ直しているなら、本部の集計作業は残っています

店舗数が少ないので、手作業で足りています

作業は店舗数に比例し、担当者が休んだ日に速報が止まる属人化として表面化します

分析は、いまのPOSの機能でできています

POSの売上だけでなく、勤怠の労働時間と仕入を同じ日付にそろえるところまでが本部の分析です

図5:スマレジを使う本部集計について、本文で扱う三つの誤解と事実。

「クラウドPOSなので、本部からもう見えています」

見えていることと、判断に使える形でそろっていることは別です。本部が実際にやっているのは、見えている数字を書き出して、並べ替えて、他のシステムの数字と突き合わせる作業です。そこが手作業で残っているかぎり、店舗が増えるたびに本部の朝は長くなります。「見えているのに、毎朝エクセルを開いている」なら、それが答えです。

「店舗数が少ないので、手作業で足りています」

足りているうちは、そのとおりです。問題は、この作業が店舗数に正比例して増えることと、担当者が1人に固定されやすいことです。その人が休んだ日に速報が止まる、という形で表面化します。TEAL BIを導入いただいた直営12店舗の飲食企業では、店舗と本部のエクセル作業が1か月で106時間・金額にして20万円分削減されました。12店舗でこの数字です。

「分析は、いまのPOSの機能でできています」

POS側の分析でできるのは、基本的にそのPOSに入っている売上の分析です。人件費は勤怠システムに、仕入は請求のシステムに入っているので、FL比率のように3つを同じ日付で並べないと出せない数字は、どうしても手作業になります。他メーカーのPOSを使う店舗が1店でもあれば、そこも別扱いになります。

料金と、導入までの流れ

TEAL BIの料金は1店舗あたり月額8,000円(税抜)だけです。初期費用・導入費用・連携費用はいただいていません。このページで挙げた全店の日次集計も、人件費と仕入を並べた形も、すべてこの中に含まれます。詳細は料金ページをご覧ください。

導入の流れは、いま使っているPOSの構成と、勤怠・仕入のシステムをお聞きするところから始まります。スマレジはすでに接続実績があるため、新規の開発は不要で、約1週間で稼働開始できます。期間を左右するのは主に、店舗側のネットワーク環境と店舗マスタの整備状況です。掲載していないシステムが混ざっている場合も多くは連携可能で、その際はメーカー様との打ち合わせのうえ新規の連携開発を行います。期間の目安は1か月程度で、いずれの場合も月額8,000円のままです。連携のための費用はいただきません。

いま使っているスマレジも、売上管理の仕組みも、止める必要はありません。並行して動かしたまま、数字が一致することを確認してから切り替える——実際、ほとんどの企業がこの順序で進めています。1業態・数店舗から始める進め方をおすすめしています。

画面と機能をひととおりご覧になりたい場合は、サービス紹介資料(全10ページ)をご請求ください。フォームのご入力後、その場でダウンロードいただけます。

よくあるご質問

Q. スマレジを止める必要はありますか?

ありません。スマレジはそのままお使いいただきます。TEAL BIは、すでにスマレジに記録されている取引データを読んで、本部が見る形に変換する仕組みです。レジの打ち方も締めの手順も、いまのままです。

Q. 店舗ごとに契約が分かれていても、まとめられますか?

まとめられます。店舗側の契約やアカウントの持ち方にかかわらず、取得できたデータを同じ物差しに揃えたうえで1つの画面に並べます。現在の構成をお知らせいただければ、取得の方法をあわせてご案内します。

Q. 当日の売上をリアルタイムで見られますか?

いいえ。TEAL BIは前日締めで、前日までの確定した数字を翌日にご覧いただく仕組みです。当日ぶんを追う用途は、いまお使いのスマレジの画面がそのまま使えます。TEAL BIは月末を待たずに月中の予実を全店ぶん見るためのもの、とお考えください。

Q. 商品マスタを整理し直す必要はありますか?

ありません。POS側の登録内容は各社の正としてそのまま保持し、集計用の共通の軸を別に持つ設計です。店舗にマスタの入れ直しをお願いすることはありません。

Q. 過去のデータも取り込めますか?

元データが残っていれば取り込めます。費用はいただきません。ただしPOS側の機種や契約によっては、元データの保持期間が短いものがあります。管理画面上では過去分のグラフが見えていても、取り込める形の元データとしては残っていないケースです。過去分の分析をご希望の場合は、データが消える前に早めにご相談ください。

Q. 勤怠や仕入のデータも一緒に見られますか?

見られます。POSの売上に加えて、勤怠システム(ジョブカン/King of Time/タッチオンタイム/SmartHR)からの労働時間、仕入システム(インフォマート)からの納品データを同じ基盤に取り込めます。これにより、店舗別・日次でFL比率を確認できるようになります。

Q. スマレジ以外のPOSが混在していますが、1つの画面にまとめられますか?

まとめられます。東芝テック・USENレジ・NECモバイルPOS・ポスタス・ローズシステム・寺岡精工・funfo・Chompy と本番稼働中です。実際に、スマレジ・ローズシステム・NECモバイルPOS・東芝テックの4メーカーが混在したまま運用されている例があります。POSを統一する必要はありません。

TEAL BIについて

TEAL BIは、(株)ラックバッググループが提供する飲食企業向けの経営データ統合ダッシュボードです。複数メーカーのPOSレジ・勤怠・仕入の各データを自動連携し、統一フォーマットに変換したうえで、店舗別・日次でFL比率・確定原価率・人件費の着地見込みを可視化します。スマレジは本番稼働中の連携先です。グループ代表自身が20年以上にわたって飲食店経営の現場に携わってきた経験から立ち上げた事業で、現場の経営者が本当に必要とする数字が実装されているのが特徴です。

店舗数・スマレジ以外に使っているPOS・勤怠と仕入のシステムをお知らせいただければ、連携の可否と、本部でどの数字が毎日そろうようになるかを具体的にお答えします。

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執筆:斉田 教継((株)ラックバッググループ / (株)ティールテクノロジーズ 代表取締役)
20年以上にわたり飲食企業の経営に携わる。(株)ラックバッググループが提供する飲食企業向けデータ統合ダッシュボード「TEAL BI」の事業を主導する。一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム データ標準化分科会長として、業界共通POS標準フォーマット基盤の構築を主導。

投稿者プロフィール

斉田 教継株式会社ラックバッググループ 株式会社ティールテクノロジーズ 代表取締役
斉田 教継(さいだ のりつぐ)
株式会社ティールテクノロジーズ 代表取締役
株式会社ラックバッググループ 代表取締役
20年以上にわたり飲食企業の経営に携わる。現在は飲食企業向けデータ統合ダッシュボード「TEAL BI」を運営する。一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム データ標準化分科会長として、業界共通POS標準フォーマット基盤の構築を主導。