棚卸をした翌日から、在庫はまた分からなくなります。TEAL BIは、月初の棚卸を起点にして、そこに仕入を足し、レシピから計算した「使ったはずの量」を引いて、今日時点の在庫を商品ごとに毎日出します。数える作業を増やさずに、棚卸と棚卸のあいだを数字で埋めます。
先行検証中 理論在庫は、いま先行検証中の機能です。検証にご協力いただいている企業様の環境では本番で毎日計算していますが、すべての企業様にすぐお使いいただける段階ではありません。ご関心のある企業様とは、先行して検証にご参加いただく形でご相談させてください。
数えていない日の在庫が、商品ごとに毎日出る
棚卸をした翌日から、また分からなくなる方へ
棚卸は月に1回です。数えた日の在庫は分かりますが、その翌日から次の棚卸までの29日間は、誰も実態を知りません。切らしそうな商品に気づくのは現場が棚を見たときで、発注は「いつもの量」のまま出続けます。
TEAL BIは、仕入棚卸分析の「理論在庫」タブに、当日を基準日とした商品ごとの在庫を出します。数える作業は増えません。すでに取り込んでいる棚卸・仕入・販売実績から計算するので、現場での在庫の入力は1件も発生しません。
- 基準日は当日。商品ごとの現在庫・単位を表示
- 仕入棚卸分析の「理論在庫」タブに表示(本番稼働中)
- 現場での在庫入力は不要(棚卸・仕入・販売実績から計算)
実棚と実棚のあいだを埋めるという考え方は、別のページに書いています。棚卸をした翌日から、また分からなくなります|実棚と実棚のあいだを、計算で埋める
計算は「棚卸+仕入−使ったはずの量」
計算値をどこまで信じてよいか知りたい方へ
式は単純です。月初の棚卸残高に期中の仕入を足して、期中に使ったはずの量を引きます。「使ったはずの量」は、販売数×レシピの使用量÷歩留まりで出します。棚卸と仕入は実績なので、推測が入るのは使用量だけです。
計算値である以上、こぼした・傷んだ・記録に残っていない廃棄があれば、実際とはずれていきます。だから月次の棚卸で必ず補正します。そして、そのずれ方自体が情報になります。理論より実際が少なければ記録に残らないロス、多ければレシピの使用量や歩留まりの登録が実態と違っている可能性です。どちらも、これまで月次の原価率のなかに溶けて見えなかったものです。
- 月初の棚卸残高+期中の仕入−(販売数×レシピの使用量÷歩留まり)
- 月次の棚卸を起点として、毎月リセット
- 棚卸の対象になっていない商品(消耗品など)は計算の対象外
今日の在庫は、数えずに計算で出す
月初の棚卸
実際に数えた残高。ここだけは人が数えます。
期中の仕入
インフォマートの納品データ。実績なので推測は入りません。
使ったはずの量
販売数 × レシピの使用量 ÷ 歩留まり。仕掛品は生の食材まで分解します。
今日の在庫
商品ごとに、基準日を当日として表示します。
推測が入るのは3番目だけです。計算値なので、記録に残らない廃棄やロスのぶんはずれていきます。だから月次の棚卸で毎月リセットします。棚卸をなくす話ではなく、棚卸と棚卸のあいだを埋める話です。
レジの販売数を「材料が減った記録」として使う考え方は、別のページに書いています。まかないと廃棄は、どこにも記録されていません|レジの販売数を、材料が減った記録として使う
在庫切れと、7日以内に切れる商品に印が付く
切らしそうな商品を、棚を見る前に知りたい方へ
在庫数が並んだだけの表は、品目が数百あると読めません。見るべき行を、探さずに見つけられる必要があります。
TEAL BIは商品ごとに在庫の状態を付けます。現在庫が0以下なら「在庫切れ」、いまの使われ方が続けば7日以内に無くなる見込みなら「7日以内枯渇」です。あわせて、月初の棚卸に載っていない商品は「棚卸に起点なし」、販売による消費だけあって棚卸も仕入も無い商品は「消費のみ」として分けて出ます。計算が成り立っていない行を、在庫が少ない行と取り違えないための区別です。
- 在庫切れ/7日以内枯渇/棚卸に起点なし/消費のみ/動きなし を状態として表示
- 状態で絞り込んで、見るべき行だけを表示
- 計算が成り立っていない行は、在庫が少ない行と分けて表示
発注の判断に使う材料が、同じ行に並ぶ
発注が、担当者の感覚のままになっている方へ
発注は属人的になりやすい仕事です。何をいくつ頼むかの根拠が人によって違うので、担当が替わると水準も変わります。理論在庫が毎日出ていれば、その判断の材料を数字で置けます。TEAL BIの理論在庫タブには、日次の消費量、枯渇までの日数、次回の納品予定日、そして安全在庫の日数を見込んだ推奨発注数が、商品ごとに同じ行で並びます。安全在庫の日数は企業ごとの設定で、納品までの日数と発注のロットは仕入側の実データから取ります。
ここは線をはっきり引かせてください。TEAL BIが代わりに発注をかけることはありません。そして、計算した理論在庫を仕入側の在庫発注機能へ渡して日々の在庫入力なしでその機能が回る状態にする、という最後の1工程は、本番ではまだ動いていません。いまお使いいただけるのは、画面に並ぶ判断材料までです。
- 日次消費量・枯渇までの日数・次回納品予定・推奨発注数を表示
- 安全在庫の日数は企業ごとの設定(納品までの日数と発注ロットは仕入側の実データ)
- 仕入側の在庫発注機能への受け渡しは、本番ではまだ動いていません
いま何がどこまで動いていて、何が残っているかは、別のページに段階ごとに書いています。「棚卸をするまで在庫が分からない」を終わらせる|レシピ・仕入・販売を1本の線でつなぐ
よくある質問
Q. 月次の棚卸は、続ける必要がありますか?
必要です。理論在庫は計算値なので、記録に残らない廃棄やロスのぶんは必ずずれていきます。月次の棚卸は、そのずれをリセットする起点として引き続き要ります。減るのは日々の在庫の入力のほうで、月次の実棚ではありません。
Q. 理論在庫と実際の棚卸が合わないときは、どちらが正しいのですか?
実際に数えた棚卸が正で、理論在庫はそれを起点に計算し直されます。そのうえで、ずれ方そのものを読んでください。理論より実際が少なければ記録に残らないロス、多ければレシピの使用量や歩留まりの登録が実態と違っている可能性です。
Q. メニューPlusを使っていない場合も出ますか?
レシピから「使ったはずの量」を出すので、レシピの登録が前提になります。レシピの食材に仕入商品が紐付いていて、レシピとレジのメニューコードが結びついている範囲から数字が出ます。全部を一度に埋める必要はなく、売れている順に上から進めていただく形で構いません。
Q. 推奨発注の数は、そのまま発注されますか?
されません。画面に判断材料として出るだけです。TEAL BIが代わりに発注をかけることはありません。計算した理論在庫を仕入側の在庫発注機能へ渡して、日々の在庫入力なしでその機能が回る状態にするところは、本番ではまだ動いていません。
Q. 消耗品も在庫として出ますか?
月末の棚卸残高がある商品だけが対象です。そもそも棚卸の対象になっていないものは、起点が無いので計算の対象外になります。
Q. 料金と導入期間を教えてください。
月額8,000円(1店舗・税抜)で、初期費用はいただきません。過去データの取り込みも無料です。接続実績のあるメーカーであれば、約1週間で稼働を開始できます。いまお使いのシステムを止める必要はなく、並行して動かしながら数字が合うことを確認してから移行していただけます。
御社の構成で動くかを、先に確認できます
お使いのPOS・勤怠・仕入の構成をお知らせいただければ、接続の可否と期間の目安をお答えします。
